閑散記

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「ランドストマガジン」第8号感想(ゲーム本編ネタバレあり)

大逆転裁判-成歩堂龍ノ介の冒險-』のダウンロードコンテンツ「ランドストマガジン」第8号の感想です。

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最終号の今回、「テーマ」は亜双義。すぐさまダウンロードして3DS中村悠一仕様にしました。開くと「キサマを信じているぞ」と言ってくれます。亜双義……なんてかっこいいんだ……。

 

「ショート・ショート」は、大法廷でのお話です。最終話にふさわしく、裁判での大逆転が行われました。

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被告人は、ホームズくん。ホームズくんの部屋、有名なベーカー街221Bで事件は起こりました。被害者は、マダム・ロージーというレディ。部屋の中のソファで息絶えていたそうです。しかし、ホームズくんによって殺されたかどうかは不明であると弁護側は主張します。なぜなら、ホームズくんが部屋を留守にした間に、マダム・ロージーは部屋から姿を消していたからです。それでも、ドアの内側から鍵がかかっていたことや、窓が空いているにも関わらず、現場近くに降り積もった雪に乱れた跡がなかったことから、ホームズくん以外に犯人はいないと言うのが検察側の主張。被害者は、一体どうやって足跡を残さずに現場から立ち去ったのでしょうか。
 
その後、マダム・ロージーが消えたことに気付いたホームズくんは、ナルホドくんとヤードへ行き、グレグソンくんを連れて部屋に戻ります。すると、部屋のソファに、消えたはずのマダム・ロージーが倒れていたのです。その時、マダム・ロージーはすでに虫の息だったのですが、最後の力を振り絞り、『おのれ……シャーロック・ホームズにやられた』とひとこと言い残しました。そして、ソファの上で静かに息を引き取ったそうです。死因は首を絞められたことによる、ノドの気道の損傷。以上が事件のあらましです。
 
なかなかミステリーですね。サイバンチョ、バンジークス検事、グレグソンくん、ホームズくん、ナルホドくんが一堂に介した緊張感のある雰囲気。懐かしいです。
そして、懐かしい「有罪」の文字。ホームズくんは即刻、有罪。被告人をなんらかの手段で極刑に処するものとされました。適当ですね。
 
有罪になったところで、ホームズくんの推理がはじまります。
「雪に足跡がなかったというなら、空を飛んだ」
「首を絞めたグレグソンくんが被害者を外套のポケットに忍ばせて運び込んだ」
あれ?この話の流れ……マダム・ロージーってもしかして……?と思っていたら、案の定マダム・ロージー、インコでした。しかも、グレグソンくんが飼っていたインコ。ホームズくんの家の窓からグレグソンくんの家に飛んで行ったマダム・ロージーは、グレグソンくんが力任せに閉めたドアに挟まれてしまった。つまり、事故で怪我をして、虫の息になっていたのです。マダム・ロージーは、グレグソンくんがヴォルテックス卿から面倒を見るように頼まれたインコだったそうです。こんなことがバレたら、無給で無休で働かされるので、グレグソンくんは隠そうとしました。それが、今回の事件の真相だったようです。マダム・ロージーが最後に残した言葉は、日頃グレグソンくんが言っていたホームズくんの悪口でした。アイリスちゃんに怒られますよ。
 
それからしばらくしてのことでしょうか。マダム・ロージーは一命をとりとめたそうでう。よかった……!!グレグソンくん血も涙もない男だよ!ひどいよ!と思っていたのですが、ヴォルテックス卿の部屋で、ハトに混じって元気に飛ぶマダム・ロージーを見て喜ぶ姿は決してそんなことはなかった!よかった……!!あのハトのネタもここで絡んでくるとは、本当によく作られている作品ですね。
 
このお話を最後にこれからしばらくは、何もないのかと思うと寂しいですが、バンジークス検事の最後のセリフがあったので、嬉しくなってしまいました。
(あの極東の島国から来た、黒い弁護士との“因縁”か……)
(いつか、訪れるだろう。ふたたび相まみえる、その日が!)
その日を楽しみに待っています。「ランドストマガジン」第8号までの配信、ありがとうございました。
 
大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險- - 3DS

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