『薄桜鬼真改 風ノ章』をクリアしましたので、感想を書いていきたいと思います。
初Vita楽しかったです。
ホワンホワンホワンホワン オトメイト♪の時点で映像がすごくキレイでした。自然な3Dという感じ。OPではみんなの髪がなびいていて感動しました。みんなちょっと生きてました。PSPに比べると、音質もよくなって、BGMもセリフも迫力が増したと思います。
その他に、薄桜鬼が真改になって変わった点です。
ストーリー
前日譚の「黎明録」、FD「随想録」を前提に再構築。風ノ章は、鳥羽伏見の戦いまで。
攻略キャラの追加
既存キャラの永倉新八、山南敬助、山崎烝の3人も対象に。新キャラの伊庭八郎、相馬主計、坂本竜馬と合わせて6人も増えました。
衣装のカラー
みんなの衣装以外に、隊服も特別な出陣時は白に!かっこいいです!が、羅刹になると、頭から全身真っ白で血みどろになります。
立ち絵
口も動くし、瞬きもします。表情が豊かになりました。悪い笑顔の人が楽しいです。
BGM
前の方がちょっと分からないのですが、今回から杉浦勇紀さんになったようです。ディアラバなどのBGMを手掛けている方です。和の要素はちょっとだけ減った気もしますが、迫力のある音楽になりました。タイトル画面で流れるBGMがとてもかっこいいです。
全体的にはこんな感じです。印象としては、少し華やかになったと思います。
それでは、次に、個別ルートの感想です。
攻略順は、まず既存キャラの平助くん→斎藤さん→左之さん→沖田さん→土方さん→鬼で、永倉さん→山南さん→ザキ→伊庭八→相馬主計→坂本竜馬でいきました。
藤堂平助ルート
油小路でのすったもんだがレベルアップしていました。御陵衛士として共に分隊する三木三郎というキャラが新たに登場しているので、どうすべきか悩んでいる平助くんに「藤堂!加勢しろ!」なんていう声がかかります。これ以上平助くんに追い打ちかけないで!しかし、この三木三郎すごく良かったです。油小路が今まで以上に修羅場になりました。
どう転んでも泣いてしまうのがこのルートですが、それでも斬り込み隊長はやっぱりかっこよかったです。一撃必殺の斬撃エフェクトが、平助くんカラーの黄色のメラメラ。曲線を描いているのがいかにも北辰一刀流という感じでした。Vitaありがとう。
斎藤一ルート
久しぶりに一くん可愛い!!!!と思いました。刀屋さんの前で掘り出し物の刀を見つけた時の一くん最高でした。早くお酒飲ませて酔わせたい。
そんなかわいい一くんですが、油小路と同時に起こったちーさま屯所襲撃事件ではとても頼れる組長でした。「俺に任せろとは言わないが」なんて言っていましたが、あの場にいたみんな、斎藤さんに身も心も任せていたと思います。
鬼にも強さを認められた斎藤さんはすごい。最後は、立て続けに鬼2人の相手をしなくてはいけなくなります。前述したように、スチルが、立ち絵が、全身真っ白で血みどろ……!!思わず目を背けました。一撃必殺エフェクトは水色で居合風の横一線。かっこいいです。
原田左之助ルート
本当に落ち着くルート。チャラいやつ担当なのに、嫌なチャラさじゃないというのが、改めてすごいです。本人も言っていましたが、腹を切っちゃった過去を乗り越えた上での落ち着きとチャラさなんだろうなと思いました。変若水の小瓶を割って捨てるだけのことはあります。
ところで、左之さんのライバルといえば、不知火さんですが、槍と銃って本当にあんな風に戦えるのでしょうか?槍で攻撃しながら弾避けるのって難易度高くないですか?毎回ハラハラします。
沖田総司ルート
真改になって池田屋の迫力が増したと思うのです。沖田さんは池田屋でちーさまと対戦しますが、敵わない。そこで「僕は役立たずじゃない」というセリフが出ます。沖田さんは「黎明録」で、新撰組の剣になることを決めたので、負けてはならんのです。負けて、役立たずになってしまったら、新選組の剣ではいられない。居場所がなくなってしまう。また土方さんに江戸に帰れなんて言われるかもしれない。そんな風に思っているのだと思います。
「黎明録」からの流れを汲んだ、この新選組の剣という言葉。この言葉と、この言葉が表す意味は、山南さんが沖田さんに教えたものです。今回、その山南さんがこの新撰組の剣という言葉を使って介錯を頼むシーンがあります。「黎明録」も史実も上手く盛り込んでいますね。そこから先もこの言葉が出るたび胸が張り裂けそうになりました。沖田総司に幸あれ。
土方歳三ルート
源さん。ザキ。土方さんは羅刹になっちゃったし、おちこんだりしてたけど、慶喜公に対して「てめえだけさっさとお逃げ遊ばしたってことか」なんていい感じの言葉遣いでブチ切れて木を蹴りまくるくらい元気です。これから北上するの頑張ります。
ということで、若干のバラガキ感はあるものの土方さんは終始かっこよかったです。「黎明録」のような葛藤はなかったように思います。もう吹っ切れて、鬼の副長として頑張っていました。でもトシは意外と面倒見がいいですからね。山南さんのこともお兄さんみたいに思ってるなんて言って心配していました。かわいいですね。
一撃必殺のエフェクトは紫のメラメラで縦横何パターンかありました。ひとつ心残りがあるとすれば、土方さん×おにぎりという最高にミスマッチなスチルは出来れば見たくなかったです。
風間千景ルート
ストーリーがだいぶ変わって鬼ルートに。相変わらずかっこいいです。ただ、ひとこと言うならば、最後の馬スチルは笑います。
永倉新八ルート
他のキャラとは別の意味で泣きました。ずっと永倉さんらしい平和なストーリーで癒されていたのに。永倉さんは聖域じゃなかったんですか。ありえないです。 淀藩のクソ共許さない。くそったれーーーーーー
ただし、羅刹になった経緯は秀逸だと思います。風間ルートではBADENDだった源さんの意思を継いだというか。ただ単に強くなりたい負けたくないといういう理由で変若水を飲んだわけではなく、千鶴ちゃんを守るというシンプルな大義名分が分かりやすく、感動的に伝わりました。でも許さない。
山南敬助ルート
猜疑心メーターを探しそうになりましたが、なんだかんだで山南さんはずっと新撰組の総長だったんだなと気付かされるラストでした。申し訳ないです。情緒不安定なので、優しさと厳しさの高低差がありすぎますが、それも山南さんの苦悩を表現しているようでよかったと思います。スチルも全体的によかったです。あんなに儚げでかっこいい丸眼鏡の人の見たことないです。
そんな生涯総長の山南さんから、芹沢さんについて語ってもらえて興奮しました。
山崎烝ルート
羅刹化スチルは、一番狂ってる感じが出ていたと思います。出来れば虫にならず、畳返しのままでいて欲しかったです。千鶴ちゃんと手をつないで歩く姿を後ろからニヤニヤ見ていたかったです。ね、島田さん。
あとは、土方さんの胸倉を掴むスチルが見られたら本望でした。伏見奉行所で、土方さんに説教するシーンはすごくよかったです。無茶な出撃をしようとする土方さんに、こんなところで死なないで新撰組を引っ張れやと説教した後、今度は、変若水を飲もうとする土方さんに、新選組の表に立ち続けろやと言い、代わりに変若水を飲む。すべては新選組を想うが故ですね。俺が闇に生きると。今までも闇の中で生きていたじゃないかと。かっこいいです。そして、土方さんの精神年齢が低く感じるルートでした。
伊庭八郎ルート
隻腕で有名な伊庭八です。るろ剣に絵として登場します。しかし、どうして後に隻腕になる伊庭八に敵の片腕を断たせた挙句、そいつをぬ〜べ〜にしてしまうのか。伊庭八のフラグがやべえよと思っていたら、案の定伊庭八もぬ〜べ〜になってしまいました。鬼の手。 敵がDIO様だったからしょうがないのですが、とんでもない不思議な冒険ストーリーになってしまいました。
敵というのが、新キャラの武田観柳斎。この人もるろ剣で有名ですね。
目を疑うかっこよさ。が、この人ちょっと立ち絵で遊ばれてる感があって、動きがおもしろかったです。
あと、もう一人。伊庭八の同僚の新キャラで、新撰組のことをやたらと怖がる本山小太郎さんがいいキャラでした。「喧嘩上手の土方歳三!?」発言ありがとうございます。
相馬主計ルート
入隊が遅いので、過去の新選組を振り返る担当です。だから龍之介と知り合いということでいちいち泣きました。龍之介、絵師ルートでした。酒を買ってくるという相馬くんを見た平助くんが、芹沢さんの酒のパシリばかりしていた龍之介を思い出して、龍之介のことを語ってくれます。そして、特別出演する龍之介&芹沢さん……。しかもこの相馬くん、龍之介のおにぎり潰されスチルと同じ構図のスチルも用意されていて、どうしろと。自分が思っている以上に「黎明録」が好きなんだと思いました。
相馬くんは変若水の飲み方が斬新でしたね。人に飲まされるなんて。飲ませたのは新キャラの三木三郎。伊東甲子太郎の弟です。
この人が大変素晴らしい。何度攻略したいと思ったことか。意外と頭がキレるところとか、中の人が迫真の演技すぎて立ち絵の顔を超越してるところとか、とにかくすごい。やはり近藤(隆)さんはすごい。
三木三郎は、鳥羽伏見の戦いの後、赤報隊になったり会津に現れたりするので、これからが楽しみです。相馬くんも新選組最後の隊長なので、これからに期待。
坂本龍馬ルート
抜刀立ち絵に最初すごくびっくりしました。刀じゃなくてピストル。そういえば坂本龍馬ってピストル使いでしたよね。ピストルエフェクトもかっこよくて、中のDの人の土佐弁もかっこよかったです。寺田屋では、おりょうさんが千鶴ちゃんということになっていてちょっと切なかったですが、史実に絡めるの上手だなと感心しました。そして、史実通り、近江屋で襲われ、新キャラの中岡慎太郎と共に羅刹になってしまいます。その中岡の抜刀立ち絵がこちら。
だいぶ振りかぶっています。緊迫したシーンでも笑います。
龍馬さんはこの中岡が許せないので、羅刹を撲滅するべくこれから頑張るそうです。いまいち、最終的にどうなるのか未来が見えないストーリーでしたが、予想が出来ないということでひとつ。
以上、個別ルート感想でした。
ここからというところでストーリーが終わってしまいましたが、今回のルートで一番泣いたのは、「黎明録」を引きずる沖田さんと、まさかまさかの永倉さんですね。
悲愛ENDでよかったのは、左之さん。一番愛を感じました。ボーカルなしBGMにただ背景が流れるだけのEDがすごく綺麗でした。
BADENDは、ザキがよかったと思います。よくはないですが。最後に名前を呼んでくれます。しかし、ザキは個別ルートがあるのでまだ救われています。問題は源さんです。毎回BADEND。何パターンものBADEND。守りたかったです。
最後に
真改をプレイしていて一番懐かしいと思ったのは、伊東甲子太郎の健康診断です。薄桜鬼には色々な思い出がありますよね。元々が良い作品なので、いじる必要があったのかは、正直分かりません。でも、実際にやってみると、これはこれでおもしろい。元の偉大さを感じつつも、これはこれ、それはそれで楽しんでみるのもアリだと思います。
しかし、ストーリーが途中で終わるのはやはりいただけない。せめて次ノ章の発売日が決まっていて欲しかったです。ですが、龍之介がほんの少しだけでも出てきてくれたのでいいことにします。龍之介が報われればそれでいいです。でも、永倉さんの件はまだ許していません。
今更なのですが、羅刹の弱点が銀の銃弾って、なんか吸血鬼みたいですよね。変若水も西洋から来ているみたいですし、羅刹になったら血を飲むし、もしかして羅刹って吸血鬼だったんですか?ディアラバの知識が付いた今になって気付きました。どうだろうか、スバルくん。いや、近藤(隆)さん。
左之さん以外は羅刹になってしまった薄桜鬼真改メンバー。今後どうなってしまうのでしょうか。既存キャラのストーリーはどう変わるのでしょうか。『薄桜鬼真改 華ノ章』楽しみに待っています。早めの発売、よろしくお願いします。
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