閑散記

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「ランドストマガジン」第3号感想(ゲーム本編ネタバレあり)

大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』のダウンロードコンテンツ「ランドストマガジン」第3号の感想です。

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「ショート・ショート」は、本編第3話の後の首席判事執務室でのお話です。ヴォルテックス卿、グレグソン刑事が登場します。グレグソン刑事は、「書棚の中から『獅子王物語』を○○秒以内に探せ、出来なければ来月無給な」というヴォルテックス卿の無茶ぶりを受けているところでした。

 夏目漱石事件のきっかけである『獅子王物語』が、ここでも登場です。あれは本当にかわいそうな事件でした。事件自体も、不幸な偶然が重なって起きてしまったものだからということもありますが、なによりも、漱石のガタブルモーションがそれをより一層際立たせている気がします。

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でも、漱石には申し訳ないですが、これ笑っちゃうんですよね。四字熟語モーションもムキーッとした顔も好きですが、こんなに怯えてる被告人はじめてじゃないでしょうか?超ガタブルしてます。そして、背後が気になるらしく、かなりのペースで振り返って確認します。怖いテレビ番組を見た後のお風呂で、シャンプー中によくするアレです。それから、メガネのジェスチャーみたいな動きもしますが、あの動きは一体……?本当に申し訳ないですが、笑っちゃいます。今回の登場人物の中で一番好きなモーションかもしれません。

夏目漱石という人は、実際も神経衰弱などの精神的な病を患っていたみたいですね。この時代の漱石に関しては、部屋に窓がないのが体に良くなかったんじゃ……と思ってしまいました。やっぱり太陽の光は浴びないと良くないみたいですからね。当時のロンドンでは、「窓税」というものがあって、お金がない家では窓をつぶしてしまったということですが、今回の「ショート・ショート」では、他にも色々と変わったものに税がかけられていたことが話題になっていました。

スサトさんの例の本によると、日本でも変わった税があったとのことで、江戸の世には「間口税」「おおひげ禁止令」、明治に変わるとウサギブームが起こり「ウサギ税」なんていうものもあったそうです。今回は、なんだかちょっとお勉強のようなお話でした。

 

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「図録」では、ホームズくんのデザインについて紹介されています。
 ホームズくんのコートの肩にあるマークは、ホームズ事務所のマークなのだそうですが、これは、「花(アイリス)を守る歯車(ホームズ)」というホームズくんとアイリスちゃんの関係性になっているとのこと……。とてもいいですね。この設定だけでも、ダウンロードする価値ありだと思いました。

この2人の関係性については、もしかしたら賛否両論あるかもしれないですが、個人的にはとてもいいと思います。ワトソンくんが書いたとされるホームズくんとの物語は、実はアイリスちゃんが書いていた……ホームズくんの相棒であるワトソンくんは現在いない。その代わり一緒に住んでいるのはワトソンくんの子供であるアイリスちゃん。そのアイリスちゃんをホームズくんが守っている。ワトソンくんがいないことは正直ちょっと残念でしたが、その存在を見事アイリスちゃんが補ってくれていますし、他でもないワトソンくんの子供だと思ったら愛しくてしょうがなくなります。

ワトソンくんがいなくなったことや、殺された疑惑は続編で明らかになることでしょう。その時が来るまでは、この「ランドストマガジン」の小ネタで楽しませてもらいましょうともっ!

 

大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險- - 3DS

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